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静岡の11月

11/1fri- 11/10sun

@https://keisukemuseum.org

であう、あそぶ、きおくする—アートと映像の多文化社会【映画上映会「Screening Ourselves」】

87の国等の外国人約29,500人*が暮らす浜松は、さまざまな文化が共存する「多文化社会」です。多様な人々の暮らしがあり、変化を続けるこのまちは、豊かな表現であふれています。(*2024年6月時点)

浜松市鴨江アートセンターと木下惠介記念館で、アートの表現方法であり記録装置でもある「映像」のワークショップ、上映会、茶話会を開催します。映像を通して、自分とはちがう他者と出会い、それぞれの視点で表現し、ここにいるわたしたちの“あと”を残します。

11月1日(金)、4日(月・休) 、10(日)の3日間にかけて、静岡県内唯一の映像文化に関する公立文化施設である木下惠介記念館(浜松市中央区栄町)にて、日本と外国、両方にルーツやつながりをもつ映像作家3名の4作品を上映します。

浜松市出身であり、『カルメン故郷に帰る』(1951年)、『二十四の瞳』(1954年)など、20世紀の日本映画を代表する映画作品を世に送り出した監督・木下惠介の功績を伝えるこの施設で、現代を生きる映像作家の作品を上映し、国籍、民族、移民、アイデンティティ、家族などのテーマについて、映像を通した表現を発信します。

また同時上映として、2024年9月22日(日・祝)、23日(月・休)に浜松市鴨江アートセンター(浜松市中央区鴨江町)にて開催した「アニメーション&音づくりワークショップ」の様子の記録映像(15分程度)を上映します。9月のワークショップではアニメーションを主な表現方法とするアーティスト・蓮沼昌宏さんと、浜松市拠点の電子音楽ユニット・オコトロンを講師にお招きし、外国にルーツやつながりがある人と日本人、合わせて20名程度が参加しました。
ワークショップ参加者それぞれが、パラパラマンガの仕組みで絵が動きだす手描きのアニメーション作品をつくり、そこに音をつけて発表する様子を記録映像として公開します。

2024年11月1日(金)、4日(月・休) 、10(日)
【映画上映会「Screening Ourselves」】
Film Screening “Screening Ourselves”【上映プログラム】


2024/11/1(金) 18:30~(入場:18:00~)

『再びおかえり』 

“Bem-vindos de Novo (Welcome Back, Farewell)”
(マルコス・ヨシ監督/2021/105分/ポルトガル語)

1990年代以降の「デカセギ」現象と呼ばれるブラジルと日本の移民の流動に影響された日系人家族の絆を再構築する過程を追った自伝的ドキュメンタリー(2021/105分)

2024/11/4(月・休) 14:00~(入場:13:30~)

『愛しきソナ 』“Sona, the Other Myself”

*デジタル・リマスタリング版
(ヤンヨンヒ監督/2009/82分/朝鮮語・日本語)

帰国事業により北朝鮮に移り住んだ兄の娘で、離れて暮らす幼い姪を、監督ヤンヨンヒが映す。北朝鮮政府から入国禁止を言い渡されながら、愛する兄とソナへ15年の想いを込め作り上げた感動の1本。

韓国・日本/2009/朝鮮語・日本語/カラー/82分

2024/11/10(日) 14:00~(開場:13:30~)*2本立て、柴波監督登壇あり

『異郷人』“OUTLANDER”

(柴波監督/2019/45分/中国語・日本語)

日本で生まれ、中国で育った女性が、日本の大学院に留学。「故郷」をテーマに写真創作活動を行うため、父親の故郷・中国甘粛省へと旅に出る。広島生まれ北京育ちの映画作家がアイデンティティを探るデビュー作。

監督:柴 波/2019年/日本・中国/45分

出演:柴 波、曹 樹倹、柴 居堂、王 富宇、柴 彦威、中田晴大、佐野 充

『広島生まれ』“Born in Hiroshima”

(柴波監督/2020/60分/中国語・日本語)

広島で生まれた中国人監督が、かつて家族で親しくしていた一家を訪れる。戦後の広島に根を下ろし、居酒屋を経営する一家の生活の歴史と、監督自身の広島との縁と時間が交差する中で、人々の記憶が浮かび上がってくる。

【上映会ゲスト】柴 波(さい なみ) 映画監督

映画作家。広島県広島市生まれ。3歳まで広島で育ったのち、家族で北京に移住。2013年、北京電影学院映画脚本専攻卒業。その後、香港浸会大学映画製作専攻修士課程に進学したが、2年で中退。2017年、日本大学大学院芸術研究科映画製作専攻に入学。2019年に修了作品『異郷人』を製作後、同大学研究員として1年間ドキュメンタリー『広島生まれ』を製作。参加した作品は映画『柳川』(監督:張律)日本部分の現場プロデューサー、NHK番組『突撃!ストリートシェフ@四川・成都』のディレクターなど。現在は北京大学芸術学院で芸術学理論博士後期課程に在籍中。

各日の同時上映として:

9月22日(日・祝)、23日(月・休)に開催した「アニメーション&音づくりワークショップ」の様子を記録した映像
(約15分、各回上映会のはじめに上映します。)

【茶話会(さわかい)「シネマ・ミートアップ」】

映画のあとは、鴨江アートセンターで茶話会をひらきます(約1時間)。上映会に参加した人とスタッフで、みたばかりの作品のおはなしをします。飲物とおやつを用意しておまちしています。

令和6年度浜松市創造都市推進事業補助金採択事業「アートを ミル・キク・ハナス プロジェクト」





タイトル

であう、あそぶ、きおくする—アートと映像の多文化社会【映画上映会「Screening Ourselves」】

開催日
202411月1日(金)、11月4日(月・休) 、11月10日(日)
会場

木下惠介記念館(浜松市旧浜松銀行協会)

参加料

各回¥500-

定員

各回40人(予約優先)

申込方法

上映会申込フォーム(予約優先)

お問合せ

一般社団法人浜松創造都市協議会  Association for Creative City Hamamatsu
E-mail:event@creativecityhamamatsu.org
Tel:053-458-5360(鴨江アートセンターにつながります。)

主催

一般社団法人浜松創造都市協議会

浜松市及び諸都市が創造都市として発展するための環境整備を行うことを目的とし、2011年に設立しました。浜松市鴨江アートセンターと、木下惠介記念館(浜松市旧浜松銀行協会)の指定管理者として東海ビル管理株式会社との連携のもと、運営を行っています。

後援

浜松国際交流協会(HICE)、浜松市教育委員会

ホームページ

「であう、あそぶ、きおくする—アートと映像の多文化社会」

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