「ハタチノモモセ」-挽物師・百瀬聡文 20周年記念EXHIBITION-

丸いものなら なんでも削る。
挽物師・百瀬聡文、20年の記念展。

木工ろくろ、旋盤を使い、木の皿など丸いものなら何でも製作してしまう。20歳の時に挽物(ひきもの)技術に出逢い、生まれ故郷の浜松を出て修行入りしたのが昨日の事のよう。
はじめは、寂しくて毎週のように浜松に帰ってきていたのも今では良い思い出。5年経った頃から技術が身についてきた実感が湧き毎日が楽しくなってきた。
10年経って、本独立した1年目は覚えていないくらい必死に頭と手を動かせ続けていた。不安で泣きそうなのを堪えていた。
20年経って、今では3人の職人と共に挽物所639として活動できている事に日々感謝。師匠や諸先輩方に繋げていただいた技術で自分が納得いくものができるようになったのは、ここ最近。技術と真面目に向き合う事で周りが見えなくなってしまう事もあるが、この技術を土台に更に多くの人と感謝をもって対話をし、しあわせの輪を広げていく。

挽物師 百瀨聡文

1983年浜松市生まれ
静岡デザイン専門学校卒業後、静岡市伝統技術秀士　岸本政男氏、岸本真紀氏に師事。
2011年 挽物所639 創業
2013年 moyocami gallery オープン
2016年 LEXUS NEW TAKUMI PROJECT 静岡県代表
2019年 フォーリサローネ(イタリア)出展
2019年 京都平安神宮額殿　LEXUS CREATORS Connection 出展
2023年 日本和文化グランプリ Excellent Award受賞
2024年 iF DESIGN AWARD 2024 受賞