【インタビュー】デザインルーレット主宰・LOCA STUDIO 山口有一さん
11月29日、トークイベント「デザインルーレット」が開催されます。主宰でありカメラマンの山口有一さんにお話を伺いました。
このイベントを企画した理由を教えてください。
「どうやったらこの先も楽しく仕事をやり続けられるか、ずっと考えていました。そしてそもそも楽しいことってなんだろう。=ちゃんとした仲間と仕事をし続けたい。にいつも帰着してました。
ちゃんとした仲間というのは、仲良くやりたいだけじゃなくて、どうやったら良くなるかを話し合える人たち。 広告のことや仕事のこと、デザインのことや、写真のことだとかを一緒に考えられる仲間という意味です。
カメラマンの私にとっては何を撮影するかより、誰と仕事するかの方が大事だとも思っています。
「そんな仲間を『増やす』には、やはりそういう人が気軽に集まれる場所が欲しい。自分がどうやったら長く仕事ができるかを考えて、そのためにはいろんな人と会ったり、新しい出会いがあったりしていたくて。
別に出会いと仕事していくわけじゃないんだけど、『そういうことしてる人いるんだ』とか『今こうなってんだな』とかって毎日思っている方が私自身がアップデートされてく感じがすると思うんです。自分の周りにそういった人たちが流れている状態になればいいな。私もそこにポンって入れるような。
物理的な空間が作りたかったんです。
でもこの考えを7、8年かけていろんな人に話をしてみた結果、あんまりわかってもらえないっていう壁にぶつかりました。
誰に相談しても、ビジネスのフレームに置き換えられてしまう。マネタイズしているかとか、どうやって続けていくんだとか、大人だから大事なことはわかるけどそういうことじゃなくて、もうちょっと余地のあることをしたかったんです。
それで、シーラ君もそうだし、チエミさんもそうだし、ヒロさんもそうだし、ハナさんもそうだけど、こうしたいってはっきり決まってない中で本当に思いの丈だけ喋って、それでも聞いてくれるメンバーが確かにいました。」
ルーレットはどんなイベントですか?
「わかりやすくいうと今回のデザインルーレットはそんな集まれる場所を瞬間的につくるイベントで、私たちが考える「場」をつくるための一歩目だと思っています。常に集まれる場所を物理的に用意しようとすると、そこでマネタイズできるかどうかが、どうしても乗っかってきて一歩目が出ない。
だからイベントとすることで、その思考を外して一歩目出そうと思っています。
思考は自由です。いくら想像してもいい。それを少しルーレットのトークセッションで互いに交換できればと思っています。どんな風にマイクが回るのかもルーレットなのかもしれません。
今回のトークセッション会場はあまり広くないので、もしかしたら入り切らずに外で聞くことになるかもしれません。でも外で聞く仲間ができるかもしれません。
そういう状況まで楽しめる人に、ぜひご来場をいただけると嬉しいです。」
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